2015-07-22
国の代表チームというと、すぐ思いつくのはやはり、サッカーでしょうか。
男子の代表チームがW杯の常連になり、女子の代表チームはW杯で前回大会を制し、
今夏は準優勝と輝かしい成績を収めていますね。
そんなサッカーの影に隠れがちな、野球の日本代表、侍ジャパン、しかもU-12に今回はフォーカスを当ててみたいと思います。と言うのも、私自身、小学校3年生から、中学3年生まで野球をやっており、(高校は特待生が多いチームだったので入団辞退)また、今回、侍ジャパンのU-12代表チームの監督を元ジャイアンツの仁志敏久氏が務められていること、などなどで興味が湧いたからです。因みに仁志氏は私の地元、茨城の常総学院出身でもあり、当時の茨城の野球少年の憧れ?であったと遠い記憶が。。。。w
まず、侍ジャパンについて簡単に。さまざまなステークホルダーが存在する日本の野球界において、単なる代表チームとしてではなく、野球人気の低下、競技人口の減少という深刻な問題に対処すべく、球界の英知を集結させた一つのプロジェクトだそうです。
さて、その侍ジャパンの中で一番若い世代のU-12ですが、仁志監督の方針が非常に素晴らしいのです。選手としても一流で頂点を極めた監督は、選手の将来を見据えた指導に徹しています。監督曰く、「野球の子は野球しかやらない。一方、サッカーの子はサッカーをやるためのフィジカルトレーニングを凄くやる。これくらいの年代の子には技術よりも運動動作を高めてあげることのほうが実は重要です」そんな監督を支えるのはトレーナーの川島浩史氏。仁志監督がどういった意識でグローブを動かし、ボールを投げていたかを野球選手の感性と運動動作のプロ=トレーナーの理論で分析して、他の者でも実践できるような指導を確立していくそうです。
U-12の真骨頂はアジリティトレーニング。野球選手にとって、俊敏性は極めて重要になります。しかし、現状では小中学生年代で重点的にこの要素を伸ばすような練習が行われているチームは決して多くないそうです。アジリティトレーニングと野球の動きをいかに結びつけて教えるか。「こうとまると、体の軸がブレないんだな」などと考えながらやることで、クセとなって身に付くそうです。また、野球に多い、「これをやれ、あれをやれ」、「はい、わかりました」。自分で何も判断せず言われたことをやっていく。そうではなく、自分で「こうやると、うまくいくんだ」と考えさせるような指導をしているそうです。
選手の体にあったトレーニングをプロのトレーナーがメニューを作成し指導、考える力を育てるなど、自発的に練習に取り組ませる姿勢など、今まで球界ではあまり見られなかった指導法で日本の若きサムライ達を指導しているU-12侍ジャパン。プロで頂点を極めた監督を理論的にサポートするプロのトレーナー。まだまだ日本の野球はこれからですね!感情論、精神論も多少は必要なのかもしれませんが、目先の大会の優勝よりも、まずは選手の将来を考えた育成、的確なトレーニングで有望な選手達を大きく成長させる事が、一番大切だと、中学時代に精神論のみの練習を課せられた身としては強く思いますね。(笑)
Let's Go U-12 Samurai Japan!!