2015-12-01
皆様Thanksgivingはどのように過ごされたでしょうか。
家族や友人と楽しいときを過ごしたり、翌日のBlack Fridayでお目当ての物を購入したなど、思い思いの時間を過ごされた事と思います。
Thanksgivingが終わると、Christmasまであっという間。そして2015年もあとわずかです。(本当にあっという間ですね。)
休日に新聞などをまとめ読みしたのですが、その中で気になった内のひとつが、
将棋界で記録係が不足しているというもの。
通常はプロ棋士の卵である奨励会員が、間近で先輩の対局を見て勉強をする機会でもあったそうですが、平日の朝から時として深夜まで掛かることもある対局に、都合のつく奨励会員が減ってきているといいます。
大きな理由は2つ。大学進学する奨励会員が増えたこと、そしてインターネット。将棋の世界で、プロとしてやっていけるのは一握り。将来の不安から、大学へ進学する若者が増えているため、時間を合わせるのが難しくなっているとのこと。
そして、インターネットの普及により、注目の対局は生中継されるようになり、さらにネットで強い相手と対局することもできるようになり、一日中記録係として対局に参加することが必ずしも将棋の勉強として効率的でない、と考える会員も増えていることも要因のようです。
対面でお互いの腹も探りながら戦うようなプロの将棋界も、やはりインターネットの影響を受けているというわけです。
Thanksgivingを家族みんながskypeで済ます人はまだ聞きませんが、Black Fridayはすでにネットで買い物をする人が増えましたし、Cyber Mondayも登場し、普段の生活でコンピューターやインターネットを利用しない日は、もはやありません。
コンピューターとは無縁といっても、電車などの公共機関の運行や安全にコンピューターが使用されていますし、様々な商品やサービスの管理にコンピューターは欠かせないものとなっています。
日々のオフィスでもコンピューターなしには仕事は成り立たず、コンピューターの調子が悪い、ネットのラインに問題がある、となると仕事にならず、オフィス中それこそ大騒ぎになります。
しかしながらそのコンピューターによって、今後今あるほとんどの仕事が取って代わられ、人間に残るのは高度な仕事か、簡易な仕事の2極化が進むといわれています。
テレビのクイズ番組 Jeopaday!で優勝したIBMが開発したワトソンは有名ですが、電子頭脳/人工知能の発達も日々進化しており、私たちの生活や職場に人工知能を持ったロボットやアンドロイドが、身近になる世界がすぐにやってくることはもう時間の問題だと、誰もが思っています。
スマートフォンの普及により、インターネットを介したソーシャルネットワーキング(SNS)も生活に密着しています。
趣味の合う仲間を募ったり、知識を交換したり、仕事や人材を探すことにも利用されています。
ということで、問題にしたいのは使い方。
自宅や店舗の改装を考える人が、SNSで仲間を募り、その様子を投稿するなどして楽しんでいるそうですが、大切だなと思うのは、インターネットを介してのSNSから、仲間と一緒に作業をするなどして、人間同士のつながりや共同作業による成果の楽しさをもたらしていることです。
コンピューターや電子頭脳/人工知能によって、便利で快適な生活が送れることは疑う余地はありません。ただその技術が万人の心を満たすために使われなければ意味がないのでは、と考えます。
冒頭の将棋の記録係に関しては、今後時間的な問題は将棋界が時代の流れにあわせて調整をしていく方針のようです。将棋界だけでなく、インターネットの普及が従来の学び方に変化をもたらしているのは確かです。棋譜を残すという将棋界にとって重要な目的は守りつつ、人間の柔軟な対応によって問題を解決して、さらに進化するためにコンピューターや人工知能などを使う立場を守っていけたらいいな、と思います。
とはいっても、将来はアンドロイドの人権(?)を考える、ということも問題になるかもしれませんね。