春夏秋冬の季節の移り変わりを味わうのが難しいニューヨークでも、花壇に植えられたラッパ水仙や色とりどりのヒヤシンスに春の訪れを感じます。都会のせいか、季節を感じるのが主にお店のディスプレーやイベントでというのが少々寂しいですが、Easter用のカラフルな卵や、パステルカラーのディスプレーを見たり、プロ野球の開幕戦が始まったと聞くと、春が来たな、と感じます。そしてMacy’sのFlower Showの開催も、春になったなあと思うイベントのひとつです。
今年のFlower Showのテーマは”America the Beautiful”。USAのそれぞれの地域の特色を出したディスプレーと共に、色とりどりの草花で店内はまさしく“春”。
3月20日から4月3日まで開催されたのですが、この期間にお花の一番綺麗な時期を合わせてディスプレーしているのだな、と思うと担当の方の苦労がしのばれます。
店内なので、急にまた寒くなっても、また雨や強風でお花が散ってしまう心配もなく楽しめるのもまた都会のお花見ならでは。花冷えなんて言葉は皆無です。まあ残念といえば、お花の香りを楽しむことができないこと。
お花がディスプレーされているのが、婦人服飾や化粧品などがある場所で、香水売り場のお姉さま方の香水のサンプル噴射で、通常香りが強いユリやヒヤシンスですら、においを感じることができませんでした。
次のイベントといえば、メモリアルデー。そうです夏の始まりです。
ニューヨークの長い冬のあと、駆け抜けるように通り過ぎる春は、
今年は、色鮮やかなお花と、香水の香りと共に都会の春の記憶として刻まれそうです。
神長