2016-06-21
ただ今日本出張中です。
日本出張の楽しみと言えば、やはり美味しいご飯に有りつける、って事でしょうか。
という事で今回はグルメブログ東京編です。
先日、東京浅草で代々ビジネスをしている取引先の社長と専務に老舗のすき焼き屋さんに連れて行ってもらいました。お店の名前は「すき焼きちんや」。
明治13年創業という老舗中の老舗。場所も浅草雷門の目の前という事もあり、下町出身の私はテンションマックス。浅草はすき焼きの聖地なのです。ちなみに私はすき焼きの発祥の地とも思っています。
お店の玄関には昔ながらの下足番の男性がいて、もうそこから異空間の始まりです。そして通された部屋は洋室の個室で、決して豪華なものではありませんが、大正ロマンを感じさせる雰囲気。最近の日本のレストランによくある「和モダン」な雰囲気に疲れていた私にとっては、このお客に媚びない飾り気のない空間がとっても新鮮でした。
で、お味の方は当然下町ですので関東風の味付けです。私にとっては、この味、そして「割り下」を入れるというプロセスこそが、THE すき焼きなのです。割り下は甘過ぎず、辛過ぎず、肉のお味は言うまでもなく、脇役のネギや白滝の味も最高でした。
食の表現に乏しい私はもうこれ以上お伝えする事が出来ませんが、何よりその素晴らしい食事をさらに美味しくしてくれたのが、ここに連れて来てくれた社長さんのお話でした。さすがの下町育ちという会話で、お世辞にも綺麗な言葉はあまり使われないのですが、とにかく「粋」(いき)な感じが浅草で食するすき焼きをさらに美味しくしてくれた訳です。きっとすき焼きを食べるんなら、この人と一緒に食べるのが世界一美味しいすき焼きになるんだろうと感じた夜だったのです。
アメリカでは味わえない料理と空間、そして粋な会話が私にとっては最高の一時でした。
すき焼き ちんや: http://www.chinya.co.jp/service/takuhai.html
鈴木