こんにちは。大矢です。
今年の夏は暑そうなので、気分だけでもさっぱりしたいと
思い切って何十年ぶりにバッサリ髪を切ったのですが、カル~く後悔しております。
切っちゃったものは仕方がないので、半年、じっと我慢です。
さて、このイントロとは全く関係のないお話しを。
イントロのお話しではあるのですが。
Led Zeppelin という有名なロックバンドをご存知でしょうか。
若い方々はご存知ないですよね~。
私のようなお年寄りでも彼らの絶頂期を生では存じ上げません。
でも伝説のロックバンドですから、
私みたいに、生での彼らの凄さを知らなくても
「お勉強」をしてファンになる人も少なくないんじゃないかと思います。
70年代のブリティッシュロックは美しかったと思うのは私だけではないはず。
そのZeppelinの曲にStairway to Heavenという名曲があります。
物悲しく美しい旋律のギターリフで始まるこの曲、
誰でもこのリフは聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
ジミー・ペイジというスーパーギタリストが奏でるこのリフは
私には心の中の耳が聞き耳を立てずにはいられないような感じがします。
まだ聴いたことのない方、YouTubeしてください。Spotifyでもご堪能いただけます。
このリフが訴えられました。
リフが訴えられたのではなく、Led Zeppelinが訴えられたのですが。もちろん。
SpiritというアメリカのロックバンドのTaurusという曲のリフのコードを盗んだという訴えで、その著作権をめぐって2014年にカリフォルニアで訴訟され、先週、1週間に及ぶ裁判で決着がつきました。Led Zeppelin Won です。
1971年に発売されたアルバムでZeppelinはStairway to Heavenを発表。
一方、SpiritのこのTaurusは1968年生まれです。
時を同じくしてバンド活動をし、どうやらSpiritはZeppelinの前座でパフォーマンスをしたり、
ZeppelinのメンバーはSpiritのファンで、コンサートに来ていたとか来ていなかったとか。
さて、じゃぁ、本当にそこまで言うほどの類似なのか、です。
確かに似ています。かなり似ているかもしれません。
でも、じゃぁ、ZeppelinのStairway to Heavenは大ヒットし未だに名曲と呼ばれるけれど、
それより3年も前に世の中に出たSpiritのTaurusは何故ヒットしなかったのでしょうか。
今回の裁判でZeppelinが負けていたとしても、
それでも、Stairway to Heavenは名曲と言われ続けたのではないかと私は思います。
起訴側が勝手いたとしても、Taurusが名曲だと言われることはなかったでしょう。
何故?
私が思うに、です。
その1. Taurusのリフは旋律が下向き。気持ちがどんどん沈んでいく感じです。Stairwayのリフは上昇していきます。静かに悲しげな幕開けですが、何かエキサイティングなことが待っている予感がします。(そしてその期待は裏切られません!あ~満足。)
その2. ギターを弾いているのがジミー・ペイジ。ランディー・カリフォルニアじゃありません。ジミー・ペイジって名前すらかっこよくありません?偏見?ジミー・ペイジは今でこそ、アジア人のボヘミアンなおじいちゃんにしか見えませんが、その昔はかっこよかったです。でも私はクラプトン様派。ちなみにランディー・カリフォルニア氏もそれなりな一流ギターリストだったそうです。
その3. Stairwayにはジミー・ペイジのギターに加え、ロバート・プラントというカリスマリードボーカルがありました。Taurusはインストルメンタルです。やっぱり、ボーカルの存在感はね。しかもロバート・プラントです。
その4. リフが良ければいいってものじゃない。
その5. Stairway to Heaven というタイトル VS Taurus というタイトル。どう考えてもStairway to Heaven の方が ドラマチックじゃありませんか?
まぁ、こんなところです。
つまり、です。どんなに素晴らしい素材もシェフの腕と味付けによって5つ星レストランで評判を呼ぶ逸品にもなれば、国際線の飛行機のエコノミークラスの煮物焼き物みたいなお料理にもなってしまう、ということでしょうか。
素材も大切ですが、それにも増して大切なのは、HOWです。
人生で起きることの運命をわけるのは
この HOW をいかに身につけることができるかどうか、なのかもしれない、と
Stairway to Heavenを聴きながら思いつつ
本日のブログはお終いです。
大矢