Maho Inaba働いているとよく耳にする「昇給率」という言葉。ニュースや会社の評価制度で出てくることもありますが、正確な意味や計算方法、さらにアメリカの最近の傾向まで知っている人は意外と少ないかもしれません。今回は、昇給率の基本とアメリカでの状況をわかりやすく解説します
👉昇給率とは？
昇給率とは、給料がどれくらい増えるかを示す割合のことです。
たとえば、昨年の給与が$45Kだった人が今年$48Kになった場合、昇給率は以下のように計算します。
この例だと、
つまり、この人の昇給率は 6.6% です。
👉昇給率が重要な理由
- 年収の変化を把握できる
給与がどの程度増えているか、客観的に確認できます。 - 会社の給与方針を理解できる
会社ごとに昇給率の平均は異なります。一般的な相場と比べて、自分の給与が適正かどうかの判断材料になります。 - キャリア設計に役立つ
昇給率を意識することで、将来の年収計画やキャリアプランを立てやすくなります。
🔍アメリカの過去5年間の昇給率の変化
アメリカの昇給率は、経済状況やインフレ率、労働市場の需給バランスなどによって変動します。過去5年間の推移は以下の通りです。
| 年 | 昇給率 | 昇給率の目安 |
|---|---|---|
| 2020 | 3.0％ | パンデミックで低下 |
| 2021 | 4.5％ | 経済回復で回復傾向 |
| 2022 | 5.2％ | インフレの影響で上昇 |
| 2023 | 3.9％ | 高水準を維持 |
| 2024 | 3.6％ | 安定傾向 |
2025年6月時点での最新データでは、昇給率は約3.6%。インフレを上回るペースで給与が増えている状況です。
※データ参考: BLS（米国労働統計局）
🔍雇用主は昇給を必ず反映しなければいけない？
アメリカの連邦法（FLSA）では、雇用主に昇給義務はありません。昇給は基本的に雇用契約や会社の裁量によります。
ただし、最低賃金法により、連邦・州の最低賃金を下回る給与は支払えないため、最低賃金の引き上げに合わせて昇給が必要になる場合があります。州や都市によっては独自の最低賃金ルールがあり、それに応じて昇給が行われることもあります。
🎯まとめ
昇給率は、自分の給料の増加を割合で示す重要な指標です。アメリカの過去5年間の昇給率は、経済やインフレに応じて変動しており、2025年6月時点で約3.6%です。連邦法では昇給は義務ではなく、会社や契約によって決まります。ただし最低賃金法や州・都市のルールにより、昇給が必要になる場合があります。
昇給率を理解することで、給与やキャリア設計に役立つ判断材料が増えます。「いまさら聞けない」と思っていた方も、この機会にぜひ押さえておきましょう。
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