外資系企業や海外企業に応募する際に欠かせない「カバーレター(cover letter)」。

日本語では「送付状」と訳されることもありますが、日本の一般的な送付状とは異なり、採用の場では志望動機や自己PRを伝えるための重要な書類です。

この記事では、カバーレターの基本構成から、採用担当者に選ばれる書き方までを分かりやすく解説します。

例文も紹介しているので、初めての方もそのまま参考にしながら作成を進めてみてください。

カバーレターには何を書く?基本構成を解説

カバーレターは、次のような構成で作成します。

  • 自分の氏名・住所・連絡先
  • 日付
  • 宛先(担当者名・会社名・住所)
  • 宛名
  • 応募職種・応募の経緯
  • 志望動機・自己PR
  • 面接への意欲
  • お礼
  • 結びの言葉
  • 署名

カバーレターの末尾に「Enclosures: Resume, Portfolio」(同封書類:履歴書、ポートフォリオ)のように記載し、同封書類を案内する書き方もあります。

ただし、最近ではオンラインフォームで書類をアップロードしたり、メールに添付して送信したりするのが主流のため、同封書類の表記は省略が可能です。

カバーレターの作成では、基本構成を押さえることに加えて、Job Description(JD / 職務記述書)にあるキーワードを含めることも重要なポイントです。

キーワードをフックにして自分の実績を提示し、なぜその会社・ポジションに応募するのかを具体的にまとめる必要があります。

カバーレターと履歴書(レジュメ)の違いとは?

カバーレターの構成を確認したら、改めて英文履歴書(レジュメ)との違いを見てみましょう。

それぞれの役割や書き方を整理した上で準備を進めることで、より説得力のある応募書類を作成できるようになります。

2つの書類の書式や役割をまとめると、次のようになります。

 カバーレター英文履歴書(レジュメ)
書式・A4またはレターサイズ 1枚 ・ビジネスレター形式・A4またはレターサイズ 1~2枚 ・主に箇条書き形式
書く内容・氏名・連絡先 ・宛名 ・志望動機・自己PR・氏名・連絡先 ・経歴の要約(職歴・学歴) ・実績・専門スキル
役割・応募職種への適性を示し「なぜ自分を選ぶべきか」を伝える・過去の経験・実績をもとに「何ができるか」を伝える

英文履歴書(レジュメ)は、過去の実績や成果を整理して記載した書類です。一方で、カバーレターは過去の実績をもとに、応募ポジションに対する意欲や適性を示すための書類となります。

どちらの書類もPCを使って作成する点は同じです。

ただし、書き方には違いがあり、英文履歴書では主語(I)を省略し、箇条書きを使いますが、カバーレターでは主語を省略せずに文章でまとめます。

選ばれるためのカバーレターの書き方【例文付き】

カバーレターの構成や役割について整理ができたら、具体的な書き方についても見ていきましょう。例と併せて、詳しく解説します。

個人情報と宛先の書き方

カバーレター上部には、自分の情報と提出日、応募先企業の情報を記載します。

Taro Yamada

Chicago, IL 60601

Phone: 090-xxxx-xxxx

Email: xxxx@xxx.com

April 1, 2026

Mr. xxxx

ABC Company

123 Business Street, Sacramento, California

個人情報は、氏名、住所、連絡先を記載しましょう。

住所については、個人情報保護の観点から、番地などの詳細を省略するケースも増えています。

最近では、連絡先の一部として、LinkedInのプロフィールURLを添えるのも一般的になっています。

また、日付については、書類の提出日を記載します。アメリカ英語圏の企業向けなら「月/日/年」の順、イギリス英語圏の企業向けなら「日/月/年」の順で記載しましょう。

宛名を書く際に、採用担当者の氏名が分からない場合は、「Hiring Manager」と記載します。

なお、自分の住所は省略しても、宛先の会社住所は分かる範囲で番地まできちんと書きましょう。相手の企業情報を正確に確認している姿勢を示すことにつながります。

メールの本文でカバーレターを送る場合は、このヘッダー部分を省いて書き始めましょう。

本文の書き方

冒頭で「Dear xxxx」と宛名を記載し、その後に希望職種や自己PRを記述します。

担当者氏名を記載するほうが丁寧な印象になりますが、調べても担当者が不明の場合は「Dear Hiring Manager」として本文を始めましょう。

希望職種と求人を見つけた経緯

本文では、まずはどのポジションへの応募なのか、どのような経緯で応募に至ったのかを記載します。

企業とつながりのある人から紹介を受けた場合は、紹介者の氏名も含めましょう。

Dear Mr. Smith,

I am applying for the Product Manager position at ABC Company, as referred by [紹介者氏名]. I have been following ABC Company’s work in the fintech industry, especially its mobile payment methods.

内容の使い回しはせず、企業への共感や関心のある点を具体的に伝えます。

この部分はできるだけ短くし、2~3文以内に収めるようにしましょう。

志望動機と自己PR

続いて、志望動機や自己PRを記載します。

応募職種に関連するキーワードを含めつつ、数値を使って実績を示し、自分がどう企業に貢献できるのかをまとめましょう。

In my previous role, I contributed to a feature improvement that increased user engagement by 20%. Through this experience, I developed a user-centered approach to problem-solving. I would apply this to improve usability and drive engagement in your digital payment products.

自分の経験やスキルを単に並べるのではなく、どんな価値を提供できるかが伝わるように書くことを意識してみてください。

面接への意欲とお礼

本文の終わりに、面接を希望することと、目を通してもらったことへのお礼を述べます。

「もしよろしければ~」といった控えめな表現を避け、以下のように、面接の機会を前向きに求める姿勢を示すように書きましょう。

I look forward to the opportunity to discuss how I can contribute to ABC Company.

Thank you very much for your time and consideration.

書類としてではなく、メールの本文でカバーレターを送る場合は、以下のように履歴書の添付を伝える文も書き添えましょう。

I have attached my resume for your review. I would welcome the opportunity to discuss how I can contribute to ABC Company.

Thank you very much for your time and consideration.

この項目も2~3文程度でまとめ、本文全体が3~4段落程度に収まるように調整してください。

結びの書き方

最後は、結びの言葉と署名を添えて締めます。

Sincerely,

Taro Yamada

「Sincerely」はアメリカのカバーレターではもっとも一般的な締めの言葉です。このほかにも、以下のような表現が使えます。

  • Sincerely yours(Sincerelyよりややフォーマル)
  • Kind regards(Sincerelyより少し柔らかい表現)
  • Best regards(Kind regardsより少し柔らかい表現)

結びの言葉にはカンマ(,)をつけて、最後に自分の署名を入れます。

特別に指定がない限り、手書きの署名は不要です。タイピングした名前の記載で問題ありません。

なお、最後のセクションでは、余白を十分に取るようにしましょう。本文と締めの表現の間や、署名の前後に1行程度のスペースを入れることで、文書全体がすっきりとした印象になります。

カバーレターの書き方で迷ったときは?

カバーレターも履歴書も、応募先ごとに内容を調整し、改善を重ねていくことが大切です。

AIを活用して、一人で応募書類を整えることもできますが、プロのサポートを受けることで、改善のスピードと精度をより高めることが可能です。

特に、現地情報に詳しい転職エージェントを活用すれば、応募書類の作成のみならず、面接対策や条件交渉など、幅広いサポートが受けられます。

アメリカでの就職・転職支援を専門に扱うActusでは、現地の採用文化を熟知したリクルーターが、あなたのキャリアプランや強みに合わせて書類の添削やアドバイスをします。

カバーレターの書き方に不安があれば、新規登録、またはお問い合わせよりお気軽にご相談ください。

カバーレターの書き方に関するよくある質問

カバーレターの書き方に関連してよくある質問とその回答をご紹介します。

カバーレターについてのFAQ

Q
カバーレターと履歴書の違いは何ですか?
A

大きな違いは「役割」と「書式」です。

  • カバーレター:志望動機や自己PRを伝え、応募職種への適性をアピールする
  • 履歴書(レジュメ):経験やスキルを記載し、これまでの実績を簡潔に伝える

カバーレターはビジネスレター形式で作成するのに対し、履歴書は箇条書きを中心に構成されるという違いがあります。

Q
カバーレターは何枚ですか?
A

原則A4サイズ(またはレターサイズ)1枚に収めます。

本文は3~4段落にして、250~400語程度を目安にまとめましょう。

余白を無理に削って文章を詰め込むのではなく、要点を絞って整理して書くことが大切です。

Q
カバーレターの宛名が分からない場合どうすればいいですか?
A

企業の公式サイトや関連サイトなどを確認しても担当者名が分からない場合は、「Dear Hiring Manager」や「Dear (部署名) Team」と書くのが一般的です。

ただし、担当者名があるほうが丁寧な印象が出るため、求人サイトやLinkedInを活用し、公開情報の範囲で氏名を特定する努力をしてみるとよいでしょう。

まとめ

カバーレターは、応募ポジションに対する熱意や自分が候補者としてふさわしいことを伝えるための重要な書類です。

履歴書でまとめた実績や成果をより説得力ある形で生かすには、カバーレターで、応募先企業にどう貢献できるかを具体的に示す必要があります。

その際、採用担当者の目を引くよう、応募職種に関連するキーワードを効果的に盛り込むのも重要なポイントです。

自力での改善に限界を感じた場合や、さらに完成度を高めたい場合は、転職エージェントを活用するのも有効な選択肢です。

本記事で紹介したポイントを押さえ、自分の強みを生かしたカバーレターを作成して、面接のチャンスを広げましょう。


👉転職を考えている方はこちら

👉 新規登録はこちら