アメリカで仕事が決まったときや、銀行口座・クレジットカードなどの手続きを進める際に、「SSNを提出してください」と言われることがあります。しかし、初めてアメリカで生活する方にとっては、「SSNとは何のための番号なのか」「自分も取得できるのか」「カードが届く前に働けるのか」など、分からないことも多いのではないでしょうか。

SSNは日本のマイナンバーに近い個人識別番号で、アメリカでの就労や納税、社会保障の記録などに使われます。ただし、アメリカに滞在していれば誰でも取得できるわけではなく、外国人の場合は在留資格や就労条件によって申請の可否や必要書類が異なります。

この記事では、SSNの意味や必要になる場面、取得できる人の条件、申請からカードを受け取るまでの流れをわかりやすく解説します。留学生が用意する書類や、SSNを取得できない場合に使われるITINとの違いも確認していきましょう。

SSNとは?アメリカで使われる9桁の番号

SSNの意味と主な役割

SSNはSocial Security Numberの略称で、米国社会保障庁(Social Security Administration:SSA)が発行する9桁の個人識別番号です。日本のマイナンバーに近い役割を持ちますが、仕組みや利用範囲は異なります。

SSNは、個人の賃金を記録し、社会保障給付を管理するために設けられました。現在では就職や納税に加え、金融取引や信用審査にも利用されています。一方、日本のマイナンバーは、主に社会保障や税など法令で定められた行政手続で使われます。

SSNが必要になる主な場面

SSNが必要になるのは、主に就職時や税務申告、銀行口座の開設、クレジットカードやローンの申し込みなどです。就職時には、雇用主が賃金を政府へ報告するため、SSNの提出を求めます。

ただし、SSNがなければ生活上の手続きがすべてできないわけではありません。学校への登録や民間医療保険への加入などでは、別の書類で対応できる場合があります。提示を求められたら、代替書類の有無を確認しましょう。

SSNを取得できる人は?

原則としてアメリカでの就労資格が必要

SSNを申請できるのは、米国市民や永住者のほか、原則として米国政府から働くことを認められている外国人です。滞在しているという理由だけで取得することはできません。

また、SSNカード自体は就労許可証ではありません。外国人が働くには、在留資格やEADと呼ばれる就労許可証などによって、就労を認められている必要があります。

F-1・J-1の学生が取得できるケース

学生も、大学内の仕事や学校から認められたインターンシップなどに就く場合はSSNを申請できます。ただし、学生ビザを持っているだけでは取得できず、実際の雇用や就労許可が必要です。

F-1は大学や語学学校などで学ぶ留学生向けの在留資格です。大学内で働く場合は、学校と雇用主から在籍状況や仕事内容を証明する書簡を発行してもらいます。仕事が決まっていることが前提です。

J-1は交換留学や研究、研修などの交流プログラム向けの在留資格です。申請時には、参加資格を示すDS-2019や、必要に応じてスポンサーの就労証明書を提出します。必要書類は学校やプログラムの担当者に確認しましょう。

SSNの申請方法と必要書類

申請前に準備する書類

申請では、本人確認、年齢、在留資格、就労資格を証明する書類が必要です。一般的には、パスポート、出入国記録を示すI-94、留学生の在留資格を示すI-20またはDS-2019、就労許可証、学校や雇用主の書簡などを準備します。

SSAには原本、または発行機関が証明したコピーを提示します。通常のコピーや公証コピーは認められません。

申請からカードを受け取るまでの流れ

アメリカ国内で初めて申請する場合は、SSAのウェブサイトから手続きを開始します。ただし、留学生などはオンラインだけでは完結せず、原則として45日以内にSocial Security OfficeまたはCard Centerを訪れ、書類の原本を提示します。

就労許可や永住権の申請時にSSNも同時申請した場合は、窓口訪問が不要になることがあります。承認後、カードは登録住所へ郵送され、通常は2週間程度で届きます。ただし、移民関係の書類確認に時間がかかると、さらに遅れる場合があります。

適法な就労資格があれば、カードが届く前でも働き始められます。雇用主には申請中であることを伝え、受け取り後に番号を提出しましょう。カードが届く前でも働き始められます。雇用主には申請中であることを伝え、受け取り後に番号を提出しましょう。カードは持ち歩かず、安全な場所に保管してください。

SSNを取得できない場合はどうする?

税務上の番号が必要でもSSNを取得できない場合は、ITINを申請できることがあります。ITINはIndividual Taxpayer Identification Numberの略称で、米国内国歳入庁(Internal Revenue Service:IRS)が連邦税務のために発行する番号です。

ただし、ITINはSSNの代用品ではありません。取得しても、アメリカで働く資格や社会保障給付を受ける資格は得られません。

とめ:SSNを理解してアメリカでの就職準備を進めよう

SSNは、アメリカでの就労や納税、社会保障の記録などに使われる重要な番号です。外国人が取得するには、原則として就労資格が必要です。

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よくある質問(FAQ)

Q
SSNはアメリカに住んでいれば誰でも取得できますか?
A

いいえ。外国人は、原則としてアメリカで働くことを認められている必要があります。

Q
SSNはオンラインだけで申請できますか?
A

在米外国人が初めて申請する場合は、オンラインで手続きを始めた後、窓口で原本を提示するのが基本です。

Q
SSNとITINは何が違いますか?
A

SSNは賃金報告や社会保障記録に使われます。ITINは連邦税務のための番号で、就労資格を与えるものではありません。


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