o現在のお仕事内容をお聞かせ下さい。
NY,ロングアイランドにある日系貿易会社に就職しました。私の主な業務内容は商品セールスをサポートする事ですので、数千にのぼる商品アイテムの在庫管理、アジアにある工場への商品発注、生産/出荷スケジュールの確認、ロジスティック関連、そして管理職の方々のアシスタントなどを行っています。
東京本社とのコミュニケーションは日常的に行われ、アジア/ヨーロッパの国々ともやりとりをします。雰囲気は非常にアットホームで、一緒にハッピーアワーに行ったり、ボーリングやBBQ等が主催されることもあります。学生時代以来、日本人や日本語とあまり接する機会のなかった私ですが、仕事をするようになってから、日本語と日本人としての社会人マナーがアップしたと思います。
oバックグラウンドを教えてください。
日本の高校を卒業後、カンザス州にある大学に1年、その後オレゴン州の大学へ編入して心理学を専攻、ビジネスと犯罪学を副専攻して卒業しました。その後は 大学院へ進んでソーシャルワークを学びましたが Public Administrationへ専攻を変え、卒業しました。Public AdministrationとはMBAとほぼ同じ内容ですが、MBAは主にProfit業界のことを勉強するのに比べ、私は政府や非営利団体・非政府団体の会計全般・運営や経営とそれに関する様々な法律・プロジェクトマネージメントなどについて学びました。
大学・大学院生活の間に、ボランティアでポートランド青年会議所に所属し、日本との国際共同プロジェクトをしたり、副会長としての活動を認められて表彰されたりもしました。その他、医療施設やUnited Wayでも数年間ボランティアを経験、大学院時代のインターンでは、日本領事館の方と一緒にプロジェクトを進めたり、日本語や日本文化/歴史/政治などを教えたりもしました。現在の仕事は、一見 私の経歴とは繋がっていないように見えるかも知れませんが、実際には、今までの経験を十分に活かすことのできる仕事内容で、それと共に自分の能力を伸ばすことのできる職場だと思っています。
o就職活動はどのようにされましたか。
大学院は06年6月に卒業しましたが、同年の1月から履歴書作成を始め、日系/非日系を問わず、Staffing Agencyやオンライン就職サイトに登録しました。Staffing Agencyは登録後できるだけ面接に行くようにし、訪問できない距離であれば電話での面接を積極的にお願いしました。興味のある仕事のオープニングを見つけては応募し、応募するたびに仕事内容にあわせて履歴書やカバーレターを作り変えました。ジョブフェアへも行き、また友人、友人の友人などにもメールを送ったり直接会ったりして、『○○で××のような仕事を耳にしたら是非知らせて!』と伝え、できるだけコンスタントに連絡を取るよう気をつけました。
卒業後はまだ仕事が決まっていませんでしたがサンディエゴへ引越し、面接へもかなり行き、応募した職へのフォローアップも欠かしませんでした。そんな中、やっと2件のオファーを戴きましたが、それらを断って私事の都合上、同年11月にNYへ引っ越してきました。
07年1月にアクタスの高橋さんを初めて訪問し、その後高橋さんからの紹介で 現在の会社のポジションを知り応募しました。今まで全く馴染みのない業界で、私が希望していたヘルスケアとも全然関係ありませんでしたが、高橋さんから会社や仕事の話を色々と伺い、興味を持つようになり、お話を進めて頂きました。
採用までの流れとしては、「会社の方達とのカンファレンス式電話面接」→「一次本面接」→「Boardメンバーの方達との最終面接」→「採用」となり、約2ヵ月ほどかかりました。最初の電話面接では、社員の方々にかなり好感を覚えましたが、実際に会社を訪問して会社の雰囲気や社員の方々の対応を直接肌で感じてからは、『是非ここで就職したい!』と強く思うようになりました。採用までの間には、高橋さんから何度も励ましの電話やEメールを戴き、採用後もいろいろとお世話になりました。
私の就職活動は楽ではなかったと思います。私の場合、『英語/日本語が翻訳・通訳できるレベル』『(ボランティアですが)課外活動の経験がある』『テキパキと仕事ができる』そして、それらをバックアップする証拠として『様々な表彰』というものもありましたが、それでも採用まで結びつけるのは簡単ではありませんでした。様々なところで見聞きしたアドバイスをできるだけ取り入れるようにもしましたが、それでもかなり時間がかかりました。とても長かった就職活動でしたが、最後は、アクタスの高橋さんからの多大なるヘルプとサポートのおかげで、毎日お仕事に行くのが楽しみ、という充実した日々にやっとなりました。
oこれから就職活動をする人にアドバイスを。
あきらめないこと。たまには立ち止まったりすることもあると思いますが、でも前へ進もうと試行錯誤すること。全力を尽くせば何とかなるし、例え何とかならなかった場合でも、そこに学びはあるし見えない実力も身につくし、悔いも残らないと思います。全力を尽くしたことによって、今まで見えなかった道や考えてもみなかった道が見えてくることもあります。
それからなかなか仕事が見つからない場合、『とにかく仕事を見つけたい。』『何でもいいからとにかく仕事を下さい。』という姿勢になるかも知れませんが、そうではなく、何故あなたを雇うべきか、あなたを雇うことによって会社にどういうベネフィットがあるかということをアピールしつつ、その仕事をすることによって3年後、5年後に今度はあなた自身にどういうベネフィットがあるのか、ということを考えることをお勧めします。
皆さんの健闘を御祈りしております!