質問 その1)現在のお仕事内容をお聞かせください。
現在、日本貿易振興機構(ジェトロ)の対日投資部にて勤めています。この仕事の主な目的は、米国企業を日本で拠点設立できるように支援することです。拠点設立のサポートとして、日本の外資誘致策および産業動向について情報収集し、米国企業への情報提供を行うなどしています。私が今、特に注目している企業は、バイオテクノロジーや製薬会社などの医療分野の企業です。この業務は周囲とのネットワーキングがとても重要なので、カンファレンスやセミナーに行く出張も多いです。
質問 その2)バックグラウンドを教えていただけますか?
大学での専攻は生物学と日本語でした。小さい頃からの夢は医大に入ることだったので、特に医療分野を目指していましたが、勉強していく中で日本語や日本の文化の授業に魅力され、当初とは違う道を歩み始めました。その後、日本に一年間留学し、その経験からますます日本のことを好きになりました。そういった経緯があり、大学卒業後は医大に行くことをやめ、日系企業で働くことを目指すことにしました。そして、今こうして日系会社である日本貿易振興機構(ジェトロ)で、さらに医療の知識を使える仕事を見つけることができ、私は非常にラッキーだと思っています。
質問 その3)現在の勤務先を選んだ理由は?
正直に言うと、初めにこの対日投資部の求人情報を見た時は、セールス職が強いように見えたので、あまり興味はありませんでした。ですが、実際に面接を受けてみると、面接官の方々の人柄がとても良く、対応もプロフェッショナルだったことにとても好感を受け、このまま進んでみたいと感じました。また、この職場はこれから自分が必ず成長していける、と感じたことも大きかったです。前職で得た経験と知識を活用しながら、周りの有能な方々からビジネスについて更なる知識やアドバイス教えて頂ける機会が多くあるのも確かです。
質問 その4)就職活動をされている皆さんへのアドバイスは?
就職活動のアドバイスと言えば、できるだけ面接を受けることでしょうか。誰でも初めての面接は、一番緊張する面接になるかと思いますが、数をこなしていればいるほど、そのうち自分が本当にやりたい仕事の面接に巡り合った時にしっかりと対応できようになるのではないかと思います。初めは「あまり興味がないな」と感じた仕事でも、まずは応募してみてたくさんの人に会ってみる。自分ではわからないリクルーターの視点があるかもしれませんし、その機会から思いもよらない発展があるかもしれない、またもしかすると将来自分にとって必要な人と出会えるチャンスがあるかもしれません。事前にどれほど準備しても、面接でどんな質問をされるのか全て読めるようになるわけではないので、数をこなして勘を磨く、ということは大切なことだと思います。なぜなら、就職活動とは最終的には「自分が本当に求めている仕事からオファーをもらう決定率を上げる」為の道のりなのですから。
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日本にはたった1年間しか滞在していないのにも関わらず、読み・書き・会話ともに素晴らしい日本語スキルを身につけているTimさん。何事にも勉強熱心、妥協しない意識の高さに圧倒されます。文中でTimさんがおっしゃっているように、本当の自分が求めていること、本当に進みたい道が「わかる」ようになる勘というのは、数をこなしてはじめて身につく力だと私も感じます。好きなこと、興味のあることをとことん突き詰めていった結果、ご自身が大切にしてきた軸である「日本語」と「医療」の両分野に携われる道に就くこととなったTimさん。毎日イキイキとお仕事をされているとのこと、また企業側にとってもニーズに合った即戦力となるご縁を提供することができ、私もリクルーターとして嬉しい限りです。Timさん、これからも応援していますね!
担当リクルーター 黒川 千秋