ニュースレター

2015-11-18
Newsletter 2015年12月号 北米自由貿易協定(North American Free Trade Agreement / NAFTA)によるビザ
1993年12月に北米自由貿易協定(NAFTA)が誕生しました。この協定には入国管理上、専門職者が米国に入国し働く事に関して、幾つかの変更点が含まれております。協定第16章で幾つかの条項が紹介されましたが、最も注目すべき有益な点は、TNビザとなっています。

TNビザは、カナダ、又はメキシコの国籍保持者が、特定な専門職にて米国で就労する為のものです。 TNビザカテゴリーには、滞在の制限がなく、職種において広範囲をカバーしています。 TNビザは、移民ビザではありませんので、申請者は母国との結びつきを提示する事により、非移民の意図を証明することが必要です。TNビザカテゴリーでの専門職は、4年間の学士号と同様に3年間の学士号も含める事ができます。

職業リスト、具体的名称、次の主要な職種での役職と必須要件:プロフェッショナル、科学者、医療・同盟専門家、又は教師。職業リストから幾つかの見本を下記記載します。

• 森林労働者-学士号、又は修士号、又は州・県から発行された免許
• 大学 -学士号、又は修士号
• 酪農科学者-学士号、又は修士号
• 医療研究所技師(カナダ)/ 医療技術者(メキシコと米国)-学士号、又は修士号、又は中等教育卒業証書、又は中等教育証明書、および3年の経験
• 経営コンサルタント-学士号、又は修士号、又は文書によって提示された学位と同等となる専門経験、又は経営コンサルタントして専門資格証明に匹敵する5年間の実務経験、又はコンサルティング契約に関連する専門分野での5年間の実務経験

TNビザにおいて更に興味深い属性は、経験に基づいた学位との同等性と言う事が使用できない事です。これは、申請者が学士号を保持している事を示す為に、学歴と職歴の組合わせ(2年間の准学士号と6年間の職務経験)を使用する事が禁止されている事を意味します。自己雇用も許可されていません。申請者は、米国に拠点を置く企業で就労する為に米国に来る必要があります。このビザのカテゴリーは市民権に基づいており、誕生(国籍)の場所に基づいていません。例えば、中国で生まれカナダの市民になり、TNステータスを取得する事ができます。TNビザ取得者の扶養家族は、TDステータスを申請する事ができます。

TNビザ申請手続きにおいて、カナダ国籍保持者の方でしたら、米入国される際に(port-of-entry)申請できますし、メキシコ国籍保持者の方でしたら、領事館で申請する事ができます。申請者は、雇用者からの手紙、市民権証明書、教育、及び/又は証明書・免許の証拠書類を持っている必要があります。TNステータスは3年間付与されます。

TNカテゴリーに対する数値限定がない為、TNビザは、H-1B、L-1、E-1 / E-2ビザの様な他の一般的なビザのカテゴリーに対し素晴らしい代替ビザです。

Ray Law International, P.C.
Anthony Ray