2018-12-26
あっと言う間に年の瀬ですね。
新年の目標を立て始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
仕事の手を少し休めて2018年を振り返ってみましょう。目標は達成できましたか。そもそも覚えていますか。新年に立てる目標は一般的に2ヶ月程度で諦めたり忘れたりする傾向にあるそうです。
今日は『SMARTゴール』という、５つの要素で確実に達成率をあげる目標設定ツールをご紹介します。近年ビジネスゴールの設定にとどまらず、人生設計や子育てにも活用され成果をあげています。
既にご存知かもしれませんが、この機会に2019年の目標を立ててしまう勢いでお付き合いください。
Specific/具体的 : 誰が聞いても分かるくらい具体的な言葉で設定します。
Measurable/ 計測可能: 目標の達成度を数値化します。
Achievable/達成可能: 自力で達成可能な範囲で。高すぎ低すぎは意欲を喪失します。
Relevant/適切: 目標（Goal）の先には、なぜその目標を目指すのかという目的（Purpose）が存在します。ゴールに向かわせる動機のことです。企業でいえばミッション、個人で言えば志や生きがいといった目的に、設定する目標が適切に結びついていることが大切です。
Time-bound/期限付き: 曖昧な期限は動きにくいです。途中評価があると達成しやすくなります。
せっかくなので、このままワークに入りましょう。
先ず、設定する目標が目的と適切 に（Relevant） 結びつくように目的を確認します。
たとえば「月売売上高をXX万円目指す」「起業する」あるいは「XXキロ痩せる」といった目標（Goal）を目指す、その「目的」（Purpose）は何なのか。それが「適切」なのかを考えます。「XXキロ痩せる」目的が「自信をつける」ことだとしたら、はたして自信は痩せなくてはつかないものでしょうか。それが適切かどうか検証してみて下さい。
用意はいいですか？
『あなたが働く企業のミッションは何ですか？』
『あなたの人生における志や生きがいは何ですか？』
目的の確認は、全ての目標を設定するうえで極めて重要な作業です。パッと浮かぶものを書けるだけ書いてみてください。目的が明確なほど、残る４つの要素を含む目標が設定しやすくなります。
例えば、今年11月13日に “Becoming” という回顧書を出版し、全世界で300万部という初版発行部数を記録したミシェル・オバマさん。彼女は長年、教育問題に取り組み『世界中の学校に行けない少女に教育の機会を』という「目的」をもって活動しています。今年で7回目となった10月の国際ガールズデーでは、新しいプログラム『The Global Girls Alliance』をスタートしました。このプログラムでは、世界の少女達が直面するハードルを取り除くため世界中で草の根活動をしているリーダー達を支援することを目標（Goal）としています。
ミシェルさんのビジネスとパーソナルな目的は常に一致、目標、アクションプランまで一貫性があります。世のため人のために働く彼女の活動は世界レベル。彼女の目標設定には多くの人、組織、国が関わり、達成するごとに目標のレベルを上げながら、目的に向かって着実に進んでいます。
人は信念をもった「目的」をもつと、叶えるための目標を探し始めます。
あなたの目的を意識しながら2019年の目標を書いてみましょう。
具体的（Specific) にゴールを描けそうなものに焦点を絞ってください。ゴールを鮮明に描けるほど現実となります。具体化するには今の自分の力で達成（Achievable) できそうなレベルであることが大切です。次に、達成に向けて動きやすくするために、達成度が計測（Measurable）できるようにし、期限付き（Time-bound）のアクションプランを立ててください。なぜ期限つきなのか。それは更にレベルアップした目標が待っているからです。目標とは、大きな目的に到達するまで、ステージを上げながらエンドレスに現れるものです。
時代に合わせて新しい目標設定ツールも出ていますが、目標が目的と適切（Relevant）に繋がる必要性を説いたSMARTゴールは、紹介されて40年近く経った今も効果を発揮し、他ツールにも応用されたり、併用して使われています。
2019年の目標をSMARTに立てて、家族や友達、同僚と共有してみてくださいね。
Hitoe Matsuda, CCSP, GCDF
Career & HR Consultant
hitoe@3C-careerdesign.com
10年以上の人事マネジャーとしての経験を活かし、個人・組織内のキャリア開発のサポートをしています。
