2009-04-27
え?今度は豚?
鳥インフルエンザが取りざたされて、いまだ絶対的効果のある治療法もワクチンも開発されていないうちに、今度は、豚インフルエンザが流行の兆し。
しかもなんと、今回は遠いアジアの国ではなくて、お隣、メキシコが発信源。
アメリカに住む私たちにとって、看過できない状況が、毎日ニュースで報道されています。アメリカ、カナダ、南米コロンビアやベネズエラ、さらにはヨーロッパのスペイン、果ては南半球のニュージーランドまで、すでに旅行でメキシコから帰国した人たちがウイルスを持って帰り、今後感染が広がる可能性はまだまだ高いとされています。
しかも、まだ、この豚インフルエンザ、どうやって発生したのか、解明されていません。WHOの研究機関は当然ながら その特性や毒性、感染経路とその強さなどを特定すべく 必死で臨床検査などしているのだとは思うのですが、まさにOut of Blueで出現した、この豚インフルエンザ。人間の対応は後手ごてに回っているのが現状です。
そもそも、インフルエンザって、風邪とどう違うわけ?と、思われている方々、多いんではないでしょうか?私も実はそうで、、、ウイルスによるものなので、抗生物質では効果がない、ため、タミフルのようなワクチンが必要なわけ、だそうですが、中東諸国をはじめとして、鳥インフルエンザで作られたタミフルを備蓄して対抗処置を講じるとしていると報じられています。でも、果たして効果があるのかどうかも、まだ定かではないんですよね。
動物生態学の研究によると、生物の体重や食性で、1キロメートル四方に生息できるキャパシティは、小さめの草食動物でおよそ7頭、体重100キロを超えるものは2頭、それを捕食する肉食動物だと、1頭、これらのデータを人間に照らし合わせて体重60キロとして換算すると、1キロ平方あたり、なんとたったの1.5人前後が妥当な数字だというのです。そして、現在、南極や北極など実際には人が生息できないような土地も含めた地球全体の地表面積で計算してみると、現実には人間は、1キロ平方あたり45人もが生息している計算になるんだそうで、これはもうキャパシティオーバーもいいとこですね。さて、ご自宅周辺、1キロ平方あたり、いったい何人がそこに住んでいるでしょうか??
つまり、地球全体規模で考えた時、人間という種族は、劇的な進化をとげ、劇的に増殖し、今やこの星の上に生息する生物としては増え過ぎで、自然界のバランスを崩している、という見方があるのです。だからこそ、ウイルスは突然のように発生して大量殺戮をする。考え方と見方を変えれば、地球という星の自助作用として、淘汰が行われている、という解釈もできる、という訳ですね。
でも、自分が淘汰される側だとは考えたくないし、そもそも人間がここまで増殖できたのは、知恵と理性を持った動物として進化してきたから、なのですから、ここは一つ、その知性と理性をフル活用して、私たちが生きるこの星の健康を、まずは第一に考えて、そのために人間として何ができるかを、前向きに考えなくてはいけないんではないでしょうか?自分たちだけが生き残ればいい、という考え方では、共存とは言えず、そうなると、これまでやってきた自然破壊のような生態系自体に影響を与えてしまう、その結果が今の温暖化などに繋がっているわけですよね。結果的にはそれが自分たちの首もしめている、その事実に、そろそろ、知性と理性のある「人間」たちは、本気で気づく時なのではないでしょうか。
そして、 知性と理性をもった種として、この星を守るための行動を起こす時が来ているのではないでしょうか。
とは言え、まずは皆さん、うがいと手洗いでご自身の健康を確保してくださいませ。自分が元気でないと、何も出来ないですものね。てなことで、L.A.OfficeのNaomiでございました。次回は松浦支店長です!お楽しみに。