2019-05-13
早朝の広大なイチゴ畑から始まるシーン。
イチゴの花が咲き実をつけ、次第に大きくなり緑から赤く色づく。そして収穫。
農家でパック詰めされた後、搬送され、工場で仕分けされる。
その後、空輸されて、スーパーマーケットへ。売り場のシェルフに置かれる。
子供が母親にイチゴをねだり、キャッシャーを通り、家の冷蔵庫に保管される。
イチゴのパックはその家族のデザートになることはなく、冷蔵庫の中で白いカビだらけとなる。
そして、ゴミ箱行き。
最後に
40% OF FOOD IN AMERICA IS WASTED.
WASTING FODD IS WASTES EVERYTHING.
WATER/LABOR/FUEL/MONEY/LOVE
のメッセージ。
Natural Resources Defense Council (NRDC)の作成したこのSAVE THE FOODのコマーシャルを見て、思い当たらない人が何人いるだろう。実際自分の冷蔵庫でも起こっていることだ。
NRDCは1970年にNYで設立されたnon-profitの国際環境擁護団体。
現在は米国内だけでなく、インドや中国にもそのオフィスがある。
啓蒙的なCMだが、途中言葉が挟まれず、淡々進む“Life of strawberry”の結末に、心が動かされる。
このCMで紹介されていた、SAVETHEFOOD.COMも必見。食品の保存方法や、レシピ(食べ残しの再利用方法)だけでなく、パーティーを開いた場合の人数やメンバーが普通に食べる人が何人か,小食や大食いの人は何人か、何人分残したいかと、人数を入れると、最終的に理想的な食べ物の量を教えてくれる。
サイトはとても興味深く作成されている。
日本でも食品ロスの問題は深刻に語られている。
2014年のデータで、食品ロス(まだ食べられるのに、破棄された食品)は632万トン。一人1日ご飯一杯分(約136g)が破棄されている計算になるらしい。
コンビ二で売れ残った、恵方巻の破棄の記事も思い出される。
食品を無駄にしないためには、
買い過ぎず 使い切る 食べきる
が基本との事。
とてもシンプル。分かってる、と思う。
それでいながら、芽の出すぎたジャガイモを気休めに土に植え、真っ黒になったバナナにさよならを言ったり、と実行がむずかしい。
でも“Life of potate,”も”Life of banana.”も大事。食べ物として、私のところに来てくれたのだから、やはり天寿を全うしてもらえるようにしようと思う。