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2020-11-23
考え方の多様性
今年は今までに経験した事のない1年となりましたが、残すところあと一か月あまりです。

色々な思いがありますが、こうして何とかこの一年を無事に終えられそうな事は、ちょっと大袈裟な言い方になるかもしれませんが、奇跡的だと思っています。多くの方々が新型コロナウィルスで亡くなっている事は本当に心が痛みますが、一方で家族や会社の仲間達、そして友人達が今もって健康である事は、何に感謝をしたらよいのかわかりませんが、本当に幸運な事だと実感しています。

今年はアメリカ大統領選挙もありました。これほどまでに議論が活発になった大統領選挙は今までなかったのではないでしょうか?人種や年齢、性別、職業、そして宗教といったそれぞれで違う立場の人達が違う意見を活発に述べました。

新型コロナウィルスの問題では、各国で感染症対策が異なっただけでなく、企業や学校の対応も本当に様々でした。そして各家庭、個々人でも捉え方がそれぞれ違ったため、人付き合いの中でも今までになかった気遣いを必要とされたかと思います。

この様にこの一年を振り返ると、「考え方の多様性」がハッキリと社会に出た年だったと思います。人は皆、顔も違えば、習慣も違う。そして考え方も違うと頭では理解しているものです。しかしながら、自分とは異なる意見を耳にしたり、ましてや自分の意見が否定されたりすると、感情的に受け入れられないものです。

人類の歴史は、小さな集団が世界各地に数多く存在していた時代からはじまり、何万年もかけて大きな一つの集団となりつつあります。小さな集団であれば、価値観や習慣は画一的なものとなりやすいですが、この「大きな一つの集団」になっていく流れの中で、どのようにして「考え方の多様性」を受け入れていくかがこれからの人類の挑戦なのではないでしょうか?

ちょっと大袈裟な話になってしまいましたが、2020年の残り一カ月が皆様にとって笑顔の多い毎日となるよう心からお祈りしております。

鈴木
2020-11-18
あなたの価値観は?
こんにちは。テキサス支店の山田です。

突然ですが、皆さんは何に価値を感じますか?
今年は大変な1年になりましたので、1年前のご自身の価値観と今の価値観が大きく変化したという方もいらっしゃるかと思います。
価値観は住む国によっても大きく影響を受けますが、様々な言語で多くの方(152言語、500,000+の対象者)に調査をした結果をVALUEGRAPHICSがランキング形式で公開していましたので、ご紹介させて頂きます。

1. Family
2. Relationships
3. Financial security
4. Belonging
5. Community
6. Personal growth
7. Loyalty
8. Religion/Spirituality
9. Employment Security
10. Personal Responsibility

1~5位くらいまでは、私も想像をしていた通りの結果でしたが、これも私の価値観。皆さんはどのようにお感じになりましたか?

ちなみに1位のFamilyという結果は調査対象の国を9つの地域に分けた内の5地域で1位だったようで、国が異なっても普遍の価値もある一方で、7位のLoyaltyはAsia-Pacific地域ではFinancial Securityに次いで多くの方が価値を感じているという結果も出ています。5位のCommunityはAfrica地域やCentral/South America地域で特に価値が高いものとして認識されており、学生時代の友人からもCommunityは大事にすべきものという話も聞いたことがありますし、納得の結果です。

今回は10位までご紹介させていただきましたが、実はこのランキングは56位まであり、28位のRighteousness、47位のLeisure、50位のPolitical Freedom, 55位のFreedom of Speechなど、当たり前だと思いがちな仕組みや制度も住む国や状況によっては与えられていないということも考えさせられる内容でした。自身の置かれている環境に対して感謝しなければならないなと感じます。

山田
2020-11-11
情報取扱注意





















今年の大統領選挙は、過去に類を見ない混沌としたものになりましたね。また、こんなにも当確が出るのに時間が掛かったことも、私の記憶に残る中では初めてではないかと思います。

こんな混沌とした選挙になってしまった原因は幾つかあると思いまが。そのうちの一つとして情報過多もあるのではないでしょうか?ひと昔前であれば、選挙戦の情報元といえば、よほどの興味を持たない限りTV、新聞くらいで、立候補者の政策面の公約、経歴や生い立ち、人柄などを中心とした情報を流していた程度だったと思います。もちろん、ネガティブな情報もそこには含まれていたと思いますが。

インターネットの普及に伴い、情報ソースも格段に増え、専門家の出す情報から個人が発信する意見まで、得ようと思えば無限に情報が手に入る時代になってしまい、その情報の整理が追いついていない人が大半なのではないでしょうか?興味のある分野であれば、ある程度の知識があり、自身で情報の精査が出来ますが、そうでない分野の情報であれば、その精査は自身では難しいですよね。となると、ある程度(個人的に、或いは盲目的に?)信頼できるソースの言うことを信じがちになるかもしれませんね。

自分にとって都合のいい情報ばかりを目に入れたり、都合の悪い情報が目に入りにくくすることも。これは、確証バイアスと言うそうです。確証バイアスの中で都合のいい情報のみを無限に手にし、それらを精査する間もなく、新しい都合のいい情報がまた入ってくる。何かを見落としていたとしても、大量の都合のいい情報で埋もれてしまう。

アメリカのメジャーなメディアもまた、それぞれの立ち位置がありますので、報道も偏りがちです。中立な立場のメディアって意外と少ないのです。このあたりも踏まえて、情報を上手く処理しなくてはいけないのですが、私はじめ、現代人は少しこのあたりを手抜きしてしまい、情報に埋もれてしまっているのではないでしょうか?バイアスの掛かっていない情報なんて無いのかもしれませんが、という意見にもバイアスが掛かっている。バイアスだらけ、情報だらけ。情報の取り扱には十分にお気をつけください。

2020-11-04
デポジット戦争
私事ですが、最近引っ越しをしました。
ここで気になるのがセキュリティーデポジット。私の住んでいるNYでは(基本的にはどこの地域も一緒かもしれませんが)初回の家賃と家賃一か月分のデポジットを入居時にはらい、解約時にアパートに問題がなければデポジットがかえってくる、とおもっていました。

ただ、ここ最近友人と話をしていると、ランドロードがなんやかんやと言い出し、ダメージもなかったのに結局デポジットがもどってこなかった、退去後にランドロードと連絡がとれなくなってしまった、など悲しいお知らせを聞きました。もはや、デポジットは戻ってこないものとみなして、1か月分の家賃を上乗せしたものを家賃と考えた方がいい、なんてアドバイスも。

ただ、このパンデミックにより、クオモさんがExecutive OrderとしてState's Tenant Safe Harbor Actというものをだしており、家賃の支払い遅延に対してペナルティーフィーを取ることを禁止したり、テナントが“financial hardship”に直面している場合は、セキュリティーデポジットを家賃の支払いとしてよい、という内容だそうです。

この“financial hardship”とは?という点ですが、弁護士に聞いてみたところ、多かれ少なかれみんなこのパンデミックによって影響をうけているから、最後の家賃は払わないでいい!という強気の回答。

みなさんはこのようなご経験はありますでしょうか?デポジット戦争はしばらく続きそうです。。。

成瀬