今年の大統領選挙は、過去に類を見ない混沌としたものになりましたね。また、こんなにも当確が出るのに時間が掛かったことも、私の記憶に残る中では初めてではないかと思います。
こんな混沌とした選挙になってしまった原因は幾つかあると思いまが。そのうちの一つとして情報過多もあるのではないでしょうか?ひと昔前であれば、選挙戦の情報元といえば、よほどの興味を持たない限りTV、新聞くらいで、立候補者の政策面の公約、経歴や生い立ち、人柄などを中心とした情報を流していた程度だったと思います。もちろん、ネガティブな情報もそこには含まれていたと思いますが。
インターネットの普及に伴い、情報ソースも格段に増え、専門家の出す情報から個人が発信する意見まで、得ようと思えば無限に情報が手に入る時代になってしまい、その情報の整理が追いついていない人が大半なのではないでしょうか?興味のある分野であれば、ある程度の知識があり、自身で情報の精査が出来ますが、そうでない分野の情報であれば、その精査は自身では難しいですよね。となると、ある程度(個人的に、或いは盲目的に?)信頼できるソースの言うことを信じがちになるかもしれませんね。
自分にとって都合のいい情報ばかりを目に入れたり、都合の悪い情報が目に入りにくくすることも。これは、確証バイアスと言うそうです。確証バイアスの中で都合のいい情報のみを無限に手にし、それらを精査する間もなく、新しい都合のいい情報がまた入ってくる。何かを見落としていたとしても、大量の都合のいい情報で埋もれてしまう。
アメリカのメジャーなメディアもまた、それぞれの立ち位置がありますので、報道も偏りがちです。中立な立場のメディアって意外と少ないのです。このあたりも踏まえて、情報を上手く処理しなくてはいけないのですが、私はじめ、現代人は少しこのあたりを手抜きしてしまい、情報に埋もれてしまっているのではないでしょうか?バイアスの掛かっていない情報なんて無いのかもしれませんが、という意見にもバイアスが掛かっている。バイアスだらけ、情報だらけ。情報の取り扱には十分にお気をつけください。