最近読んだ本、The Mastery of Loveのご紹介です。ベストセラーの本なので、読まれたかたも多いかもしれません。
内容は南米で受け継がれてきた、数千年以上の歴史をもつ、愛をもって人間関係を育む知恵について書かれています。
"Happiness can only come from inside of you and is the result of your love. When you are aware that no one else can make you happy, and that happiness is the result of your love, this becomes the greatest mastery of the Toltec.”
「幸せはあなたの内側からやってくるもので、それはあなたの本質が愛だからなのです。そしてあなた以外の誰もあなたを幸せにすることが出来ないということに気が付いたときあなたは愛のMastery(熟達者)になります。」
人間関係・・・自分とパートナー、自分と親、自分と子ども、自分と友人、自分と世界中の人々、自分と自分・・・全ての関係は2つの感情から成り立っています。
それは『Love(愛)』と『Fear(恐れ)』です。怒りや、悲しみ、嫉妬なども「恐れ」が形を変えたものです。
***Love is no obligations. Fear is full of obligations.***
愛に”義務”はない。恐れは”義務”だらけ。
『恐れ』は、人はしなければいけないからし、そして他人にもそれを求めます。しなきゃいけないと言われると、人は抵抗し、抵抗があればあるほど苦しみます。
一方『愛』は自分がしたいからする、そしてしたいことだから楽しんでします。
***Love has no expectation. Fear is full of expectations.***
愛に”期待”はない。恐れは”期待”だらけ。
『恐れ』では人は他人に期待をします。その期待していた事が起こらなかった時、人は傷つき落ち込みます。自分の期待を満たしてくれなかった相手を責めます。
一方『愛』は期待をしません。自分がしたいからそれをして、その自分がしたことに対して、相手が何かしてもしなくても、それはそれでいいのです。
***Love is based on respect. Fear doesn’t respect anything.***
愛は”リスペクト”が根底にある。恐れは”リスペクト”がない。
「あなたのためを思ってこれをしている」「あなたはこうするべき」「あなたは私といるためにこうでないといけない」「あなたのこと可哀想に思う」これらは相手への尊重がなく、ただのエゴですよね。親子の関係でもあてはまります。
一方『愛』は相手を尊重します。
***Love is unconditional. Fear is full of conditions.***
愛は”無条件”。恐れは”条件”だらけ。
『愛』には条件がありません。「あなたを変えようとしたり、評価したりしない。あなたが何をしていても、あるがままのあなたを愛する」。
逆に「もし私にあなたをコントロールさせてくれたら、もし私の思うようにしてくれたら、もし私の想像したイメージに合わせてくれたら、あなたを愛する。」これは『恐れ』です。
いかがでしょうか?スピリチュアルな本なので、理論的な考え方の人には、あわないのかな、とも思いましたが、私はロジカルな人間ではないので、この本を読んで、すっきりと、気持ちが楽になるところがありました。
自分を大切にし、周りの人を尊重すること。これからの自分の生き方に当てはめていけたらと思います。
成瀬