小学校の時から図書館に籠るのが大好きで、
二十歳になるまでにはどっぷりと日本の純文学にはまり、
趣味が高じて、日本の学生時代にエクストラのカリキュラムを取って、
図書館司書資格を取得したのでした。
この話をすると超意外と言われます。
はたから見ると体育会系で、どうやら文学少女
(まあ、少女には見えないでしょう。笑)とは、
かけ離れたイメージのようです。
確かに最近読むモノの傾向としては、通勤の時には新聞。
帰宅時は実用書がほとんどで、結構味気ない読書をしています。
ところが、昨年の終わりに、とあるシリーズにハマりました。
そう、アメリカで一大バンパイア・ブームを巻き起こした、
あの本です。
この話を同僚のまどかさんにコッソリ話をしたところ、大爆笑…。
「ぜひブログに書いて!!」とのリクエストにより、
私の所見を手短に以下に記載しています。
昨年のサンクスギビング・ディナーの際に、
友人のElizabethとTeresaが二人そろって「Twilight」について
盛り上がっていました。
そして「面白いからKeikoも読んでみて!!」と。
その時には「え?じょ冗談でしょう?」と思っていたのですが、
その後、ブック・オフで1ドルで売られているのを
発見したのが事の始まりなのでした。
このシリーズのほとんどは、主人公であるIsabella Swan、
通称Bella(ベラ)の目を通して語られています。
名前が「綺麗な白鳥じゃないか!」と突っ込みたくなる気持ち、
良くわかります。
そしてこのベラちゃん、飾らず素直で超性格が良い。
ミドル階級の家庭で育ち、両親が離婚していて、
どこか自分に自信が持てないあたりは、
多くの少女読者が共感するのではないでしょうか。
読み進むうちに徐々にわかっていくのですが、
実は成績優秀の美女。
そして白馬の王子Edward Cullen。
成績優秀、運動神経抜群。モデルのような見た目と
ファッションセンスの持ち主。声もvelvet Voiceです。
お金持ちで、クラシック音楽を聴くのを趣味としているだけでなく、
何と自分で音楽をコンポーズしてしまいます。
一番のお気に入りのクラシック音楽はドビュッシーの月の光。
若干安易な選曲ですが。
そして彼、吸血鬼なんですね〜。しかも104歳。
ただし17歳までは人間で、自分の意思で吸血鬼になった訳でなく、
吸血鬼であること超負い目があり、ベラが気になるけれど、
かなり控えめなのです。
しかもこの年齢になるまで誰も好きになったことが無く、
ベラが初恋。
ベラがワシントン州フォークスに引っ越したことから、
高校の同級生となり、徐々に惹かれ合い、恋に落ちていく様子が
とっても健気なんですね。
ああ、駆け引きの無い、ピュアな恋愛なんて懐かしいと、
高校時代の青春を思い出しました。笑
確かに途中から無茶なプラットがますます無茶になっていき、
全くもって論理的で無い所も多々あります。
ベラの事が大好きなwerewolf(日本語だとオオカミ男?)の
Jacob Blackが登場し、三角関係になったり。
とはいえ、最後には大きなどんでん返しがありつつ、
意外とうまくまとめられ、また登場人物の純粋さで
救われていたりもします。
私があっという間に読破していくのを側で旦那が見ていて、
そんなに面白いなら自分も読みたいと、
アムトラックに乗る友として本を持って行こうとするのを、
必死で止めました。だって中年男子が読んでいたら、
軽く変な人だと思われそうで…。
それくらい世の中に確固たるイメージを確立した本ですが、
青春時代のドキドキを思い出したい方には、実はお勧めです。
興味があるアクタスの女子には、貸し出し図書しますよ。笑
松浦