今月12日、無事32歳になった黒川です。
今年で「社会人生活10年め」、「アメリカ仕事歴8年め」を終えたわけですが、いやぁ、早いですね。
と同時に10年間諦めずに取り組んできたことが初めて形になり、改めて「Decade」という言葉には深い意味があるな~と感じている次第です。
で、これまで私がコツコツと取り組んできたことのひとつである心理学ですが、今日はとあるフレームワークをシェアしたいと思います。お仕事を探しをする上でもきっと役に立つ考え方なので、是非参考にしてみてくださいね。!※以下は自身のブログより抜粋です。
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みなさま、いくつになってもワクワクし続けてますか?「強みを活かして、得意なこと、没頭できること見つけて、やりたいことを仕事にする」これは私の永遠のテーマです!さて、今回のフレームワークシェアは、ミハイ・チクセントミハイ博士による「フロー理論」についてです。現在クラスに通っているポジティブ心理学の中にあるたくさんのモジュールの中でも、私が特に興味のある分野なので書いてるだけでもワクワクしています。
「フロー状態」とは、要は、ワクワクが最高潮!何とも例え難い高揚感、最高に集中している状態、時間が止まった感じ、自己統一感、没入感覚、状況のコントロール感、無敵に感じる状態、痛みさえ感じない状態、など存分に自尊感情の高まりを存分に感じられる状態のことを言います。
英語で示すと、
“A psychological state that accompanies highly engaging activities.”
Feeling of energized focus, full involvement, and enjoyment in the process of the activity.
State of intense absorption: “In the zone.” などなど。
この「イン・ザ・ゾーン」ってとってもよい響きですよね。自分の魂がストライクゾーンに入った感じです。ちなみに、今私が受けているコーチングのセッションで、自分の目指すゴール状態を「水を得た魚状態」と勝手に名づけていたのですが、それはまさにこのフロー状態のことだとこの時に気づいて一人で興奮しました!笑
このフロー状態をより多く経験することは、Life satisfaction(人生の満足度)、Achievement(達成感)、Better health(よりよい健康)、Creativity(創造性)を豊かにすることと相関関係があることも実証されています。
いやいやいや、ありますね。私はこの理論については知りませんでしたが、まさに100%心理的エネルギー全開なこの「フロー状態」を感じた経験が過去に何度かあったことを思い出します。頭を高速フル回転しながら、自分の能力を最大限に発揮している状態ですね。最も自己成長が感じられる状態でもあると思います。
じゃあ、この状態はどうやって生み出されているのでしょう?このような、「言葉に置き換えにくい現象」をサイエンスの切り口からエビデンスベースで検証していくのがポジティブ心理学という学問の一番楽しいところです。
この「フロー状態」を生み出すには、「自身の持つ強みとチャレンジ」のバランスがとっても大切になります。このバランスをうまくあらわしたフレームワークを習ったのでシェアしますね!※上記図を参照
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Anxiety(不安)
Arousal(覚醒)
Apathy(無感動)
Boredom(退屈)
この表から言うと、フロー状態は「自分にとっての最高のチャレンジと自分の強みを最高に生かして何かに取り組んでいる状態」と言うことができますよね。近い状態としては、自分のスキルがもう一歩!だけど追いつけそうな覚醒状態(Arousal)や、チャレンジに対して備わっている実力がわずかに優っているコントロール状態(Control)など。
このフレームワークを知ることで、例えば今の自分の仕事や趣味をこなしている時に、今の自分の現在の心理状態がどこにあるのか、自身をフロー状態に持っていくにはチャレンジとスキルのバランスをどのように取っていったら良いのか、が一目でわかるようになっています。
また、自分をとりまく周囲の状態がどのように構成している時がフロー状態を生み出しやすいのか、については以下。
●フロー状態の特徴
(1)達成できる見通しのある課題と取り組んでいる時に生じる
(2)自分のしていることに集中できている
(3)明確な目標がある
(4)直接的なフィードバックがある
(5)意識から日々の生活の気苦労や欲求不満を取り除く、深いけれども無理のない没入状態
(6)自分の行為を統制している感覚をともなう
(7)自己についての意識は消失するが、フローの後では自己感覚はより強く現れる
(8)時間の経過の感覚が変わる
こんな感じです。アメリカでも、自分の職場や仕事に対してフルエンゲージ(コミットメント)を感じている、と答えている人は35%ほどに留まるそうで、1日の約1/3の時間を費やしている仕事(社会の営み)に対し、自分自身のモチベーションや内面からのフルエンゲージメントを感じられないのはとても悲しいことですよね。
日本でも、自分自身に自尊心や自己充実感、自己価値観、生きている意味を感じられずに、うつになって自殺していく人達が多すぎてとても悲しいですよね。一人でも多くの人が、「本来持って生まれた資質や強みを活かして人生の役割を見出し、Well-beingに生きる」状態が作れるよう、私はこういったアイデアの提供や社会の仕組み作りに自分の人生をこれからもコミットしていきたいと思っています。
というわけで今年1年、どうぞよろしくお願いいたします!
黒川