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2011-06-27
Same Sex Marriage
先週金曜日にSame sex marriage、つまり同性同士の結婚が可決され、
ちょうど週末にゲイのパレードもあったことから、週末のニューヨークでは
いたるところで、盛大なパーティーが行われていたようです。

この法案の設立により、ニューヨーク州は全米で同性の結婚を
認める最大の州でもあり、そしてこれによる経済効果が
見込めるという見解のようでもあります。

この法案を通したクオモ州知事は、当初公約していたアジェンダの
80%から90%を実現させているとも言われており、
このまま順風満帆に任期を終えることが出来れば、
2016年の大統領選の有力候補とささやかれ始めています。
(ご本人は否定されていますが。)

さて、5月末から6月始めにかけて日本に一時帰国をしましたが、
寝る間を惜しんで、ありとあらゆる友人達に会ってきました。

その内の1人で、ニューヨークにて大手銀行の駐在員として
活躍をしていた女友達が、つい最近急遽日本帰国命令が有り、
日本本社の人事部ダイバーシティ推進室にて、
女性活躍そしてワーク・アンド・ライフバランスの推進の仕事についています。
新設された部署で、女性総合職の一期生として最前線で頑張ってきた
彼女には、まさに適職だと思います。

その友人の話では、最近一部上場企業では、同じような推進室を設立し、
女性の登用について推進している企業が増えているようで、
珍しく業界を超えて横の繋がりが有り、定期的に場所の持ち回りをして、
ミーティングを持っているそうです。

日本では男女雇用機会均等法が施行されたのが1986年でしたが、
1997年の全面改訂、2007年の再改定を経て現在に至っていますが、
本当の意味を持ってくるのは、これからではないでしょうか。

米国の女性管理職数は50%を越えたといわれている中で
(ただし、エグゼクティブレベルではまだまだのようですが)
日本の女性管理職の割合は、いまだ8%と言われています。

少子化が問題とされている中で、今後女性が出産を終えて、
職場に戻る出来る体勢を作ることは、これまで以上に重要な課題ですが、
果たして日本の企業はどのように変貌していくか。

ゲイの結婚ではないですが、性別はあくまで特徴として捉え、
本来の能力が生かせる職場環境、基本的な生活が守られる社会生活を
整えて行く事が、必須になってくるのではないでしょうか。

松浦
2011-06-21
おばさんvs今どきの子
こんにちは。武田です。

こんなことを言うと、自分がおばさんみたいなので本当に嫌なのですが、今どきの子供はすごいな~と関心することがよくあります。

普段、あまり子供に触れる機会はないのですが、一年ほど前から私が溺愛して、週末遊んだりシッターをしている子がいます。

美少女シアラちゃん(5.5歳)です。
何歳?ってきくと、5歳ではなく、5歳半と言い張ります。
サラサラのブロンドヘアーにヘーゼルナッツ色の目。
好物は、マカロニアンドチーズ。好きなキャラクターは、マイリー・サイラスとディズニーのアリエルです。

元々は私の彼の友達のカップルの子供なのですが、一年ほど前にその家族がサンフランシスコからブルックリンに家族で引っ越しをして来たことをきっかけに、知り合うようになりました。
なぜだが分からないけれど出会った瞬間から、固い絆で結ばれてしまったシアラちゃんと私。

今や、道の向こう側からやってくる私をみつけると、(生まれた時からベビーシッターしている私の彼には脇目もふらず)私の名前を叫びながら全速力で駆けてハグしてくれる、私の最愛のシアラちゃんです。

先日、ブルックリンのウィリアムスバーグにあるBrooklyn Bowlに一緒にボウリングをしに行きました。こんなお洒落なところに5歳の時から来ていたら、将来どうなるんだろうと、おばさんは心配になるような場所です。

4歳になる男友達と一緒に遊ぶ、というよりは、召使のように扱い、ひとしきりボウリングをし、そこら中全速力で駆け回り、と思えば急に静かにソファーに座っています。

よく見ると、4歳の子分と一緒に夢中でiPhoneでAngry Birdで遊んでいます。フリーバージョンのゲームだけでは飽きたらず、ちょっと油断をすると、すぐに新しいアプリを購入しようとします。
今どきの子はiPhoneの操作とか、直感でわかるのか~すごいな~とおばさんはまた関心してしまいます。

またある日は、ルーフトップパーティーに登場。
その愛嬌と美貌で、皆の心をわしづかみにしていましたが、シアラちゃんは可愛いだけではないんです。

25歳、26歳、28歳のおばさんで輪になって雑談しているところに、すまして腰掛けて会話に参加してくるシアラちゃん。
何を言うのかと思ったら、

今どきの子:「私のママは、パパより賢いの。」

おばさん達:「なんで?」

今どきの子:「だってママの方が先に生まれたんだもん」

・ ・・・鋭い!そのとおりですね!

ちなみにシアラママはパパよりも2歳年上。

元カレッジフットボールクオーターバック選手、マリーン卒、現在金融系のスーパーシアラパパですが、シアラちゃん(5.5歳)は既に分かっているんです。

ママ > パパ だということを。

マッッチョなパパが聞いていたら、どれだけがっかりしたことか・・・。



今どきの子ってすごいね~と私達がケタケタ笑っている横で、シアラちゃんは、「なーにがおばさん達そんなに可笑しいんだか!」と思っていたに違いありません。

武田
2011-06-14
文系と理系。
皆さん、こんにちは。アクタスの奥村です。

私は典型的な文系です。小学生の頃に算数や理科を避けるようになり、全く迷いも無く高校も文系を選択しました。

でも、そもそも文系と理系ってなんなんでしょうか。どうして分かれているのでしょうか。文系と理系で物事の考え方がどう違ってくるのでしょうか。

どうしてこんな事をふと考えるようになったかと言うと、先日知人と楽しくお酒を飲みながらおしゃべりしていたのですが、何故か文系と理系について討論を始め気が付けば外は明るい時間に、、、、

確か恋愛の話をしていたはずなのに、、、、笑

結局文系も理系も突き詰めていくと、もとは人間の素朴な疑問「なぜ?」から始まったのだという結論に至ったのですが、その討論している光景を客観的に見るのがまたとても面白く、物理学の研究者に建築士、ダンサーという全くバックグラウンドの違う人の集まりだった為、考え方も違えば話の組み立て方も違ってて、不思議な空間にいるような感覚でした。

今までは算数や理科を毛嫌いしてきました。(今でも苦手です!というか苦手だと思い込んでいるだけかもしれません。)ただ、幼少期を思い返してみると、私が嫌いになった理由は、どうしてその公式が出来たのか、どうしてその公式を使わないといけないのかが不思議でしょうがなくて、先生に問い詰めたところ、覚えるしかないのだと言われ、何だかもやもやしてすっきりしないまま、気が付けばこの歳に。

いやいや、今からでも遅くないはずです。
「なぜ」と問い続ける事を忘れずにいれば、きっかけさえあれば私もこの人みたいになれるかもしれません!(以下YouTube参照。)
http://www.youtube.com/watch?v=NUsD2V6ijyQ

という事を最近考えている私です。

奥村真知子
2011-06-03
Never Let Me Go
今、Never Let Me Goという小説を読んでいます。
Kazuo Ishiguroという作家の作品で去年だったか映画にもなりましたから既に読まれた方も、または映画は観ました、という方もいらっしゃるかと思います。

Kazuo Ishiguroという作家は日系イギリス人で、かなり有名な作品としてはやはり映画にもなったRemains of the day(邦題「日の名残」)なんかがあります。もう何年も前のことですが、私の中でアジア系作家ブームが一大旋風を吹かせたことがあり、Barns & Nobleに行っては本の並んでいる棚をにらんで、なんとなく、選んで購入した本の1冊がたまたまイシグロさんの本で、非常に不思議な魅力のあるストーリーにすっかり魅了され、以来私の大好きな作家のひとりとして君臨していらっしゃいます。

さて、この Never Let Me GO という作品。いつもなら読み始めるとすぐにイシグロワールドに吸い込まれ、本を置くのが大変なくらいになるものなのですが、どうもこの作品には馴染めず、頁が進まなく、中断してはまた最初から読み始めたり、なんていうことを繰り返しているうちに本を手にすることもなくなり数年が経ってしまいました。そんなことがきっかけで、イシグロワールドからも暫く足が遠ざかり、ここ数年イシグロ作品に全く意識が触れることなく過ごしてしまったのですが、先日、ネットフリックスから届いたあるDVDの予告編の中にこのNever Let Me Goが含まれており、その予告編を観て、お~、そうだった。そうだった。この小説は珍しく挫折したんだったと思い出し、ひとまず映画を観てみようという気分に。

そして映画を観た私はすっかり再びイシグロワールドに呼び戻され、またまた最初から小説を読み始めている次第です。今回は映画で大筋はわかっているせいか、はたまた、私の精神状態が違うのか、しっかりと、本を開くとネバーレットミーゴーワールドに飛び込んでいます。まだ3分の1くらいしか読んでませんが、非常に楽しい読書時間を送っております。

お話しをかいつまんでお伝えすると、医療用にクローンされたクローン人間の子供たちが集団生活の中で人間として教育も受け、また自分の役割も受け入れ、大人になると臓器をひとつひとつ提供し、数度目の手術でその存在意義をまっとうする「人生」を送る中での様々な感情や生きることへの期待との葛藤、希望と挫折そして受け入れ、といった心の成長を描写したものです。つまりクローンであろうと普通に生を受けた人間であろうと、命には魂が宿るものだ、ということをイシグロ氏は書いているのではないかと思います。まだ小説を読み終えていないので結論ではありませんが。特に何かに対する抗議ではなく、人間の魂について深く考えたお話しなのではないかと思います。では魂はどこに宿り、いつ宿るものなのだろう、とこのところよく考えています。

技術としては既に人間のクローンは可能ではあるものの解決できない倫理の問題があって人間のクローンは実用化されていないと聞きました。小説はあくまで小説の世界ですから、今後医療用にクローン技術が実用化されるとしても、まさか人間として育てて大人になってから臓器を収穫する、なんていうことはありえないと思います。ですが、命の誕生無くして臓器の誕生もなく、従って人間としておぎゃぁ~と産声をあげなくても命は命。経験によって生まれていく感情はまだそこにはないものの、感情をつかさどる魂はそこにあるのではないかと思うのです。そうすると、そういう臓器や血液の一滴にも命が流れていて魂が宿っているのではないでしょうか。臓器移植はそれが問題なのではないかと。移植された臓器が非移植者の体質にあわない、というのはきっと、2つの魂が相容れないものがあってのことなのでは。

つまり、魂は私たちのDNAの中に宿っているもので、ここに私が存在するまでにミャクミャクと受け継がれてきた命のバトンの受け渡しこそが魂なんじゃないかと思ったりします。そう考えると、魂の中にたくさんの声があってたくさんの感情があって私たちが不変な存在でいられないことにも納得がいきませんか。何かを決断しようとするときに、私の魂の中のたくさんのパネリストがパネルディスカッションをして結論が生まれるのではないかと。

タイミングよく、今朝のToday Showでクローンではないものの似たような話題がとりあげられていました。20年も前のことですが、16歳のお嬢さんが悪性の白血病と診断され骨髄移植しか助かる道はなくなった家族の決断についてです。家族、親戚はもちろん、知り合いや知らない人にもお願いをしてその女の子に適合する骨髄を捜したものの適合者が見つからず、この家族のとった決断はもう一人子供を作る、という道だったそうです。もちろん適合しない可能性もあるものの、ではありましたが。無事お母さんは妊娠をし、元気な女の子を出産。そしてその子は適合者だったのです。白血病になった子の命を救うために子供を産むなんて、しかもその子供には移植に同意することが強要されておりNOと言うことができない、といった観点から医学的倫理に反する、命の創造という聖なる営みに反する、とかなりの批判があった決断だったそうです。

20年後、今朝のToday Showにはこの姉妹が仲良く登場。移植を受けたお姉さんは、妹は私の命の全て、と言い、妹は、お姉さんの病気がなかったら私はこの世の中に生まれてくることはなかったのだから、こういう使命を持って生まれてきたことを誇りに思うし、この家族の一員であることを幸せに思っています、と幸せそうに話していました。妹の命がお姉さんの命を救い、こうやってずっと命が続いているのです。Never Let Me Goです。まさに。妹さんはもちろん移植が終わったら、ぽい、と捨てられたわけじゃありません。立派な人間としてちゃんと育てられ成長し社会の一員として存在しているので、イシグロ氏のこの小説のプロットとは全く違いますが、でも、そういうことなんじゃないかと思うのです、命や魂というものは。だから。命も魂も骨髄の中にも存在しているんじゃないかと。

そんなことをつれづれと考えていると、なんだかいまどき珍しい大根足もアルコールを分解できない肝臓もなんだかいとおしくなったり君たちも生きてるんだ、と思うと意味なくえらいなぁ、なんて思ったり。私はこの先命のバトンタッチという役割を果たすことがないように思うので、もし万が一植物人間になってしまったり脳死という状況になってしまうことがあれば、臓器提供をしたいなぁ、と改めて思い、リビングウィルを書いておこうか、なんてぼぉ~っと考えています。私の肝臓をもらった人はお酒が飲めなくて可愛そうですし、私の角膜をもらった人はアレルギー性結膜炎も一緒にもらってもらうことになると思いますが、それはご勘弁くださいませ。舌の移植なんて可能なのかなぁ。もし私の舌をもらう方がいらっしゃったら、かなり甘い味がするものと思われます。

この世に生を受けこうやって生きてこられていること自体がミラクルみたいなものです。魂を大切にいつかやってくる最期までちゃんと生き続けなければいけませんね。

((大矢))