2010-08-03
私は夢はよく見るほうで-という表現は間違っていますね。誰でも眠れば夢を見るはずなのですから。見た夢を覚えているか、どうか、で夢をよく見るとか見ないとか、ということになるのでしょう、きっと。ねずみだって夢を見るらしいです。迷路の実験をした後に眠ったねずみの脳の活動を観察してみると、迷路で体験したことをおさらいしていることがわかるのだそうです。人間でもねずみでも脳内活動は電気(?電磁?電波?)ですから、電気の活動を測定することによってどんな夢を見ているかがわかるということらしいです。う~ん。私の壊れ始めた脳ではよく理解はできないものの、そういうことだったら、映画「マイノリティー・レポート」の世界もまんざらSFの世界のお話ではないのかもしれません。
毎度のごとくウィキペディアによると、
夢とは睡眠中に起こる、知覚現象を通して現実ではない仮想的な体験を体感する現象をさす。
睡眠時は本来ならば何も感じていないと考えられる大脳が覚醒時と同様な活動状態を示す脳波になる。時にはその活動に刺激されて反射運動がみられる場合がある。この反射運動には、寝ている状態で手足を動かす、声を発する(つまりは寝言)などある。寝言の中には歌を歌いだすという報告もある。
反射行動の中には日常生活では見られない行動、奇異であり不思議な行動が見受けられる。フロイトの報告によれば、普段聞きなれているのだが、発音できなかった(もしくは上手でない)外国語を突然、流暢に喋りだすという事例がある。また、睡眠中に突然起き上がり歩き回るが覚醒時にはその記憶が残っていないなど、その行動が顕著な場合に夢遊病と呼ぶことがある
((中略))
夢を見る理由については現在のところ不明である。 夢の存在意義を定めようとする説はさまざまあるが主に
*無意味な情報を捨て去る際に知覚される現象
*必要な情報を忘れないようにする活動の際に知覚される現象
の二つが有力である。。。。。
というわけで、私はよく夢を見るほうだと思います。かなり現実的な状況なこともあって、この間もオフィスで電話である人に無理難題を押し付けられて困りきっている夢を見ました。あはは。ネットフリックスみたいに見たい夢を選ぶことができたら楽しそうですよね。見たいと思っている夢ってなかなか見られないものではないでしょうか。私はそうです。私には昭おじちゃんという伯父がおりました。母の一番下の弟で、母とも8歳も年齢が違い、私とは16歳しか年齢が違わなかったので、小さな頃から私にとっては憧れの先輩のような存在で、大好きで大好きで仕方ありませんでした。その伯父は20年も前に39歳の若さで他界し、私の前からいなくなってしまいました。野球とお酒をこよなく愛し、ビートルズが大好きで、素敵な絵を描く人でした。私にとって、この伯父をなくしたことが、これまでの人生で一番悲しかったことのように思います。いまでも伯父の元気な声が耳に聞こえてくるように思いますし、顔もしぐさもあせることなく鮮明に覚えています。お葬式のことも忘れることができません。その伯父の夢を私はこの20年で1度しか見たことがありません。あんなに仲良しだったのに、死んじゃったら冷たいものです。夢にくらい出てきてくれてもいいのに、と思うものなのですが。
この週末、ぼぉーっとテレビを見ながらチャンネルホッピングをしていたら、PBSでPaul McCartneyがLibrary of Congress Gershwin Prize for Popular Songsを受賞した際のホワイトハウスでのトリビュートコンサートに遭遇。色々な人たちが呼ばれてポールの歌を披露(個人的にはエルビス・コステロが一番良かったように思います)。最後にポール自身も数曲歌い、コンサートの〆はHey Judeでした。Na~~~na~na~ nananana~~~ Nanana~na~ Hey Jude~~~ という有名なサビの部分はポールが観客全員を巻き込んでの合唱となりみんなが笑顔でコンサートが終了。私はこの歌を聴きながら上述の昭おじちゃんを思い出し、久しぶりに泣けてしまいました。昭おじちゃん夫婦に最初の赤ちゃんが生まれ、7月に生まれたのでジュライという名前をつけ、生まれてからもジュライ君を溺愛した伯父でした。Hey Judeという曲は、あまりにも有名なので私が解説をする必要もありませんが、ポールがジョン・レノンの息子ジュリアン君のために作った曲です。がんばれ!っていうメッセージが山盛りの歌ですね。ある日、伯父一家が家に遊びに来た日曜の午後、私が持っていたビートルズのアルバムを伯父が見つけ、テープに録って欲しいと言うので(レコード、テープレコーダー、そんな時代でした。)、レコードをかけることになり、Hey Judeのこのサビの部分では我が家の居間も大盛り上がり。伯父は当然Judeの部分をジュライ~~~と叫んでいました。もう何十年も前のことなのですが、夢にも出てきてくれない伯父のことをあまりにも鮮明に思い出してしまい、泣けてしまったのでした。
夢、と言えば、Yesterdayという曲はポール・マッカートニーが夢の中で耳にしたTuneなのだそうです。目が覚めた時にこのTuneがずっと頭に残っていて、どこかで聴いたことがある曲なのではないかとまわりに聞いて回ったそうなのですが、誰も聞いたことがない、というので、僕の作曲としちゃうことにしたんだ、とおちゃめに語っていました。これは本当の話のようです。天才は寝ていても天才の能力を発揮するものなのでしょう。Yesterday… All my troubles seems so far away…… Now it looks as though they’re here to stay… Oh, I believe in yesterday…
((大矢))