Happy Halloween!
お祭り騒ぎがイマイチ苦手な私にとっては
特別、どうということもない普通の1日ですが、
今朝、出勤途中でモノポリーのオジサン姿のオジサンに出会い、
ハロウィーンね、という認識をした次第。
仮装用に作られた安っぽさがなかったので、
もしかすると、毎日そんな服装をしているちょっと変わった人なのかもしれません。
ニューヨークには色々な人がいるので、ね。
私の唯一のハロウィーン参加は、黒猫。
黒猫を飼っている、というだけのことですが。。。
でも、なぜまたハロウィーンに黒猫がつきものなのだかご存知ですか?
グーグルしてみました。
黒猫って言えば魔女の小道具みたいな印象がありますよね。
ハロウィーンはケルト民族のお祭りが由来なんだそうです。
ケルト民族ってご存知ですか?
古代ヨーロッパの中西部に住んでいた民族で
スコットランド人、アイルランド人がなんとなくイメージですが、
古代の日本と同じように自然崇拝をした人たちで、あちらこちらに神様や精霊がいたりするので
神秘的な神話もたくさんの文化です。
Halloween = All Hallow's eve( 全ての聖人の祝日の前夜祭)の短縮形なんだそうです。
つまり11月1日は聖人祝日=日本のお盆のような日です。
古代ケルト人は毎年10月31日にはあの世とこの世の間の境目がなくなり
死んじゃった人の魂がふらふら家族に会いたくて遊びに来ちゃったり、
そんな魂と一緒に、悪霊や精霊も一緒に遊びに来ちゃう、って信じていたそうです。
で、悪霊や精霊に取りつかれたりいたずらされないよう、
自分たちの身を守るために仮面をかぶったり自分たちもお化けの恰好なんかをして
悪霊を驚かせたり、仲間のお化けのフリをして悪霊を混乱させたりして
追い払っていたそうな。
アイルランド人がアメリカに移民してきた時に一緒にこの習慣がやってきて
死者や魔女を遠ざけるために子供達に不気味な仮装をさせて町中を歩かせたのが
ハロウィンの始まりだったとか。
仮装した子供達は「Trick or Treat=お菓子をくれなきゃいたずらするよ」
と言いながら町を練り歩きます。日本の七夕のチョーチン行列チックですね。
お菓子には外を徘徊している悪霊や死者の魂を鎮め、元の世界に帰って行ってもらう
という意味合いが込められているそうです。
悪霊も甘いもの好き???
で、ところでなぜ魔女の仮装?
ケルト文化に魔女はいませんが、
中世のヨーロッパでは魔女の存在が信じられていたので
ケルト民族の魔術めいた文化に魔女が重なって
ハロウィーンに魔女が登場するようになったらしいです。
で、本題の黒猫。
何故、魔女に黒猫はつきものなのか?です。
黒猫は、暗闇と同化しちゃって夜なんて全然見えませんよね。
でも、猫ご本人は暗い中でも目が見えますから全然平気で、ウロウロできます。
しかも、猫は、全く足音を立てずに動いてまわることができるでしょ。
目が金色で、夜は瞳孔が狭くなるので、さらにちょっとこわ~いってイメージでしょうか。
暗闇で人に目撃されることなくウロウロできることから、
あの世とこの世を自由に行き来できるなんてイメージもあるそうで、
というわけで魔女の小道具としては最適っていうことだそうです。
イタリアではローマカトリック教会が黒猫への迫害や魔女狩りを公認したため、
人々の偏見が助長。
カトリック教会の目的は、他宗教勢力、反対派の抑圧や撲滅でしたが、
悪魔の集会で黒猫が悪の使いを務めている、なんていう噂も広がり、
ローマ教皇が「黒猫は悪魔のシモベ」なんていうお触れを出したりしたのでモウ大変。
人々が黒猫は排除すべきものというヒステリアにかりたてられます。
その後、またまた心無いローマ法王が出現、
聖ジョバンニという聖人のバースデーを祝うのに猫を殺すことを認めたそうで、
猫たちは生きたまま籠に入れられ広場に設置した大きな焚火の中に放り込まれ
火あぶりにされたそうです。
イタリアでは今でも毎年6万匹という黒猫が
迷信を信じる人たちによって殺害されており、
ハロウィンの夜には黒猫が殺害される件数が増えるとの報告もされているとか。
ベルギーのある街では
1年に1度、生きた猫を塔の上から投げ落として殺すという
お祭りがあったりもしたそうです。
いやいや、全く、集団心理っていうんでしょうか。
まさに今のアメリカやヨーロッパでリバイバルしている陳腐なナショナリズムと一緒です。
でも、黒猫は日本をはじめ世界の多くの国ではラッキーキャットとして愛されてもいるんです。日本の招き猫、黒猫編があるのご存知でした?
人の恐怖心や集団ヒステリーをうまく利用する”権威”に負けず、
自分の目と人としての良心をコンパスに
ちゃんと生きたいものだとつくづく思います。
そんな飼い主の憂いをよそに
うちの黒猫君は、我が家のキング。
好きなように生きてくれてます。
長生きしてね!
((大矢))